オーナーの声
ハンドルネーム:なりたパパ
HP:http://homepage2.nifty.com/narita-takeshi/index.html
千葉
ベース車両:カムロード
車名:エリート ブリテン
使用期間:1年


ハンドルネーム:なりたパパ

千葉

カムロード:エリート ブリテン

<購入記〜購入後の感想>

●デイブレイク購入まで

当初はセダンの屋根にキャンプ道具を満載してキャンプしていました。しかし、区画や時間が決まっているキャンプ場より気ままに旅をして、地方の美味しいものを食べて寝るという事がしたくなり、屋根がPOP-UPするボンゴフレンディに乗り換えました。色々なHPをみて、フレンディの快適化・改造を進め、家族3人+大型犬で車中泊を楽しんでいました。

しかし、子供が大きくなるにつれ、改造ではどうしようもない根本的な問題が持ち上がってきました。しかし、8ナンバーに改造し、サプリオへの交換・キッチンの設置など、既に改造費用を100万円以上かけているという事もあり、本格キャンピングカーへの買い替えはかなり躊躇する状況でした。

この時、中古の安いので良いから、きちんとしたダイネットや収納があるキャンピングカーを最初から買っとけば良かった!としみじみ思いました。

【フレンディ改造車で感じた主な不便】

・ベッド

家族3人寝るとフラットベットは実質セミダブルサイズなので狭い。また、ベッド展開が大変でキャラバンへ行くときはいつもフラットにしていたが、乗り降りは大変だし、走行中は寄りかかるところが無くて落ち着かない。

・ダイネット

運転席以降はベット展開しているので、ダイネットがない。旅先でちょっとしたおやつなどを買っても家族でゆっくり食べられない。

・冷蔵庫

キャラバンは美味しいもの食べるのが中心。旅先で美味しい塩辛や刺身など見つけてもその場で食べるしかない。

12V+ガス式の冷蔵庫を購入したがそもそも車内が狭く置くと寝るところが無い。

・収容量

TAILシステムのリアキャリア、アイバワークスのルーフキャリア(これが優れものでキャリアを乗せたままAFTが持ち上がる)を付けていたが荷物の収容量が足りない。ルーフキャリアは、実質的には乗せたり降ろしたり頻繁に出来ない。リアキャリアは重いものは乗せられない。着替えとかそのような軽いものでないと無理。

・夜中のトイレ

車中泊の時、トイレに行こうと車から降りるとき同乗者を踏んでしまう。また、全面ベッド展開しているのでステップに足を掛けられず、降りるときに転げ落ちそうになる。フロア面積一杯にベット展開しているので地面へ飛び降りる感じになる。

・暑さ

  夏はとにかく暑い。エンジン掛けっぱなしで寝るのは何かの拍子に車が動きそうで怖いし車にも良くないだろう。車に高度計を付け、夏は標高を見ながら宿泊場所を探したりした。

・シャワー

  寝る前に汗を流さないと気持ち悪くて寝られない性格の僕。日帰り温泉、銭湯などがあるとはいえ、夜中はやってないし、24時間営業のレジャー温泉はたいてい1000円以上する。いつも、夕方になると温泉を探していた。汗を流すだけのシャワーが欲しい。  (夏は、ペットボトルの水を浴びたこともあった。)

●デイブレイク購入

そんなこんなで、キャブコンをターゲットにして候補を絞り込みました。

候補は、エレキング、アウトドアジュニア、デイブレイク、オルビス ドリームでした。

最終的に残ったのは、アウトドアジュニアとデイブレイクです。どちらも社長さんは魅力的な方です。

信頼も置けそうでした。当時は、ネット上のオーナーのサイトなど情報はアウトドアジュニアの方が多かったと思いまが、最近はMLもあるし、デイブレイクも随分情報が取れるようになりました。(MLはつっさんのHPから入会できます)

完全電化という点以外は、かなりコンセプトが異なる2台が候補に残ったあとは本当に決まらない状態が続きました。5月から8月まで3ヶ月間悩みました。最終的には、カミさんの「やっぱジュニアは狭いよ」。の一言でデイブレイクにほぼ決まりました。心がほぼ固まった所で、夏休みの旅行もかねて京都を訪問しました。結局、ここで契約まで決めてしまいました。実は契約は冬のボーナスが出てからにしようと思っていたのですが、渡辺社長の「実は今月から値上がりしています。折角、京都へ来てもらったんで、旧価格でいいですよ」の一言で即決してしまいました。この段階では、エリートにするか、ハーモニーにするか決めていませんでした。

契約は2005年8月12日。FAXで注文し、契約書が郵送されて印鑑を押して返送しました。「年を取ってからの使うお金の価値と、今のお金の価値は全く異なる。子供と一緒に色々旅できる時間は今しかない。また、今からキャンピングカーであちこち行けば、フルムーンになっても2人で色々楽しめるだろう。」と思って、清水の舞台から飛び降りるつもりで契約しました。あーぁついに買っちゃった。というのが正直な気持ちです。

●納車

納車は、8ヶ月後の2006/4/16でした。契約時は、3月の予定だったのですが京都での最終納品チェックで問題が見つかり幾つかのやり直しをしたそうです。(注文が重なり納車が大幅に遅れてしまいました。ごめんなさい:マックレー)

当日は、渡辺社長が、はるばる千葉まで納車に来てくださいました。最寄のICから電話を頂き、表通りに立ってデイブレイクを待ちました。大きな車体を揺らしながら来ました。まちにまったデイブレイクが!入り口の高さが心配だった、自作車庫にも無事入りほっとしました。この日は、車の各機能説明を受け、そのまま宴会→我が家に泊まって頂きました。

翌日は、渡辺社長が納車途中に気づいた改良点を我が家の車庫で対応して頂きました。装着第1号となった、ヒートエクスチェンジャーのポンプをメイン連動(エンジンかかっている時だけポンプ作動)に変更してくれました。

●納車後の感想

【 ベース車の能力について(カムロード ディーゼル4WD)】

「規制の先行きが見えない点を除けば」正直、ディーゼルにして良かったと思っています。思ったよりトルクがあり、あまりストレスは感じません。談合坂の登りでも特に登坂車線へ入る必要はありません。キャンカーは遅い、回りに迷惑掛けるというような先入観は全く外れていた感じがします。

燃費は、平均8〜9km位で調子がいいと10km超えます。

ベース車のメンテについては、近所で、相性がよく、トラックの整備になれたトヨペット店(トヨエース)かトヨタ店(ダイナ)を見つけることが大事だと思います。ただ、マックレーからの直接購入でなければ、販売店経由が良いのでしょうね。 

【 架装部の作り】

仕事は、丁寧です。初期の頃(2000年以前)のマックレー車に乗っている方にお聞きしたときは結構、電気配線の工事に雑なところや、メンテを考慮していない所があると言っていました。

なりたは、発電機を降ろしたり、リレーを追加したり、エアサスを取り付けたりする中で、表面から見えない部分も随分いじっていますが、必要なところには必要な安全策が取ってあると実感しています。

また、自作で何十年もキャンカーを製作し、ビルダーにノウハウ提供しているような筋金入りのプロからも架装部分の評価は高いです。セーフティマージンと、作りの手抜きのなさは頭一つ抜けているそうです。人のキャンカーは絶対悪く言わない、という不文律を加味してもこれは胸を張れるでしょう。

【 使ってみて】  

渡辺社長が、使ってもらえば良さが分かります。と言う様に本当に使う人の目線でかゆいところに手が届いています。またコマメな改良が繰り返されており、本当に1台1台仕様が違っています。

このため、年式が新しくなるにつれて、「こんなものが付いてれば・・・」と言うものが純正装備・オプション設定などされて来ます。最近話題のエアサス キャンサスや、Newエリートの電源自動切替機などは、あればいいなぁ。とオーナーの方々から上がった声で正式な仕様へ昇格したようです。

なりたが、ファーストユーザーだった、ヒートエクスチェンジャは標準仕様になったみたいですね。

完全自立型の中でも、「くるまで旅をする」というのが自分のキャンピングカースタイルであるなら、マックレーのキャンカーはオススメの1台だと思います。

●これから購入する方へ

キャンピングカーのビルダーはたくさんあります。GLOBALやvantechのような大手から、社長1人でやっているようなビルダーまで。(当然ですが)良心的な業者であることを前提に言えば、大手は規格がしっかりしていて納期も早く(長くても3ヶ月位かな)サービスも充実していると思います。出荷台数が多いこともあり、架装部分のリコールなども定期的に行っているようで安心できます。

メンテナンスに関してかなり「おまかせ」で大丈夫なんだと思います。ただし、製作する上でこまかな点でオーダーメイド的なオプション・架装は期待できません。

小さなビルダーは納期が長くなりますが、1台1台個々人の要望にこたえた製作をしてくれます。その反面、メンテナンスに関して「おまかせの」サービスは期待できません。ただし、代理店を経由して購入すれば代理店が細かな所まで見てくれることも期待できますね。

●購入してツクヅク思う事。

「キャンカー買うならなら少しでも早く。時間は買えないから。中古でも何でもいいから、新しい世界を早く覗いて見るべき」だと思います。新たな人の繋がりも生まれるし、人生の密度が上がると思います。