島根  益田市
藤井教夫 様AC原稿 1
h18.4発売のオートキャンパー別冊 「キャンピングカーオールアルバム」の
ユーザー原稿に投稿され半ページに掲載されました。掲載さたのは一部のため
全文をHP上で公開して頂けないかとの申し入れにより掲載させて頂きました。
個人情報は当方で伏せさせて頂きました。文章内容は変更していません。

写真no.1  写真no.2

 

氏名 藤井 教夫

(フジイ ノリオ)

年齢**

住所 69**** 島根県益田市***

趣味 木工、クルマ旅、登山、キャンプ

オートキャンプ暦 19年

電話0856-**-****

職業 教員

家族構成 4人(妻・子2人)

所有車名 デイブレイク マークス エリート仕様 アトラスガソリン車

2000cc 120ps 2WD AT

年式 ベース車は2004年式の新車、架装部は2年落ちの中古(ベース車入れ替の新古車になるのでしょうか)

購入価格と購入方法は

***万 / 現金

 

ビルダー マックレー

購入店名 ()マックレー

購入年月日 2004年10月 走行距離 2006年2月現在 12,000km

初めてのキャンピングカーですか?  いいえ(2台目)

H5年にレクビィ社のポッパーサライ4WDATディーゼル車(バンコン)を新車で購入し、11年目になりますが現在も乗っています(AC19974月号オーナーレポートで紹介していただきました)。今のキャブコンと合わせて2台所有していることになります。

 

バンコンの方は走行距離も25万キロを超えましたが、特に大きな故障もなく、下の娘の誕生した年に購入したことや、これまで沢山の思い出があること、今更下取りも効かないだろうし、手放せば廃車の運命であることなどの理由で、通勤や普段の足として今も乗り続けています。

 

初キャンピングカーを購入しようと思った動機は何ですか?

 11年前に初のキャンピングカーを購入しました。それまでは、学生時代から自転車・原付・徒歩などで旅をしたり、山登りをすることが趣味だったこともあって、どちらかというと、快適なキャンプよりも、必要最小限の装備で非日常的な野外生活を楽しむという志向で、キャンピングカーには興味はありませんでした。

 

ところが、結婚して子どもが生まれ、その当時2歳と0歳の娘を連れて、季節を問わず野外へ遊びに行くことを考えた場合、キャンピングカーがとても都合のよい道具に思われてきて、前のワンボックスカーがオーバーヒートで廃車になったのを機に購入に踏み切りました。

 

購入に際しては、その当時、近々移ることになっていた実家の車庫の高さが2m20cmしかなかったことや、収入の関係で通勤にも趣味にも使えるクルマという理由で、最初からポップアップタイプを探し、最終的に、これらの願いが叶う車種とういことで、レクビィ社のポッパーサライを購入しました。今考えても、このクルマの選択には、まったく後悔をしていませんし、“もと”は十分とったと思っています。

 

現在のキャンピングカーを選ぶ決め手になったのは何ですか? 他に比較したキャンピングカーがあれば車名と理由を教えてください

購入して10年以上、家族でバンコンを使ってキャンプを楽しんできましたが、子どもが小学生の高学年にもなると、家族4人の使用では就寝スペースや室内空間に限界を感じるようになりました。また、ポッパータイプだったので、とくに雨や雪の日のキャンプには神経を使っていましたし、サブバッテリーの蓄電残量も常に気にしながら電気を使わなければなりませんでした。

 

そういった理由で、バンコンの旅に満足できなくなり、“より快適なキャンピングカーを”という気持ちが高まって、発電機、ルーフエアコン、電子レンジ搭載のキャブコンにあこがれるようになりました。

 

しかし、私の住んでいる実家の車庫の高さが2m20cmしかなくて、キャブコンへの憧れが高まっても、いつも夢の話で終わっていました。が、キャブコンの中で本当に自分が欲しいと思えるクルマが出てきてからは、そのクルマを買うためにはまずどうしたらいいかを現実的に考えるようになりました。

 

実際、何度かキャンピングカーショーにも出掛けましたが、他の車には興味がわかず、いつもマックレーのブースで時間をすごしていました。そして、ついには、小さな土地を購入して、デイブレイクを止めることを前提にした、車庫の高さ3m35cm、幅3m64㎝、奥行7m28cmの車庫を持つガレージハウスを建てることを決意し、キャンピングカーの購入に踏み切りました。

 

何といっても、我が家のように休日が少ない家族には、キャンプ地を予定に入れず、いつでもどこでも宿泊できるキャンピングカーは必需品。国産の2.5kw以上の防音型発電機を搭載するクルマは他社にもありましたが、オーソドックスなボディー形状とシンプルな内装、機能や収納性を優先した質実剛健な造りの点で、発電機搭載車を買うならマックレーのものと最初から決めていました。

     

値引きはありましたか? サービス品はありましたか?

ベース車入れ替えのお値打ち車だったため、値引きはありませんでしたが、発電機収納部の外扉のアルミ製ルーバーを新品に交換してもらいました。

 

オプション品は付けましたか? 付けた理由もお書きください

ガソリン式ベバストFFヒーター(FFヒーターの便利性については、今までのバンコンで経験済みだったので、オプションの筆頭に上げました。オールシーズン出掛けるための必需品です。)12型液晶テレビとDVDVHSビデオデッキ(今までの使用頻度を考え付けました。

 

液晶テレビは薄くて収まりが良く、ブラウン管に比べて消費電力も少ないことから、キャンピングカーには最適と思われます。)250Wサイン波インバーター(テレビやビデオ、走行時の冷蔵庫などにACを供給する程度でしたので250Wのタイプで十分と判断しました。)無指向性ボールTVアンテナ(普通のダイバーシティーアンテナでは、木や枝に引っかかりやすいことを考慮してボールアンテナを選びました。感度が少し劣るようにも感じますが、私には十分です。)

 

ルーフベンドカバー(車内への採光と雨天時にも空調ができる点で付けました。)水洗電動式大型ポータブルトイレ(ポルタポッティ585:完全自立型のキャンピングカーなので、道の駅などを利用しないクルマ旅も考慮して、サニタリータンクの容量が大きく、家族4人の連泊使用が可能なタイプを購入しました。便座の高さも家庭用とほぼ同じ高さで、水洗が電動式なので以前使用していたものより快適です。)

 

標準発電機タイマーオフシステム付室内リモコン機能(もともと発電機が室内から操作できるので、大変便利だと思っていましたが、オンオフの度にリヤやダイネット下にかがみ、発電機室への扉を開いてスイッチを回し、また扉を閉めるという作業が必要で、特にリヤを常設ベッドにしたときや就寝中に操作をするときは面倒に思うようになりました。腰痛持ちでもあり将来のことも考えて、購入後しばらくしてからパーツを送ってもらい自分で取り付けました。)

 

購入後のサービスやメンテナンス、ランニングコスト、燃費はどうですか?

メンテナンスやサービス

 マックレーのホームページで現車を知り、マックレーのある京都と島根は遠方で、購入後のアフターやメンテナンスには正直不安を持ちながらも、結局、販売店を通さず、直接マックレーとの取引で購入しました。購入後にビデオデッキとインバーターの相性が悪かったことでデッキが壊れるということがありましたが、サイン波インバーターと新しいビデオデッキをすぐに送っていただき、まずはその対応の早さに驚きました。

 

 鹿児島へ出かけたときには、発電機下に設置してあった冷却ファンのモーターが回らないというトラブルが起きましたが、旅先からマックレーに連絡を取って応急処置を施し、そのまま旅を続けました。サブバッテリーからの配線と冷却ファン一式を交換しなければならないということで、その後、島根までわざわざ修理に来てくださり無償で修理をしていただけました。

 

 しばらく乗っていて、標準装備の発電機に室内からのタイマーオフ機能付リモコンシステムを取り付けたくなり、渡辺社長に相談したところ、発電機の改造が必要であるとのことで、奈良・滋賀に旅行に行った帰りに、なんとか京都に寄って、まずは発電機を改造のためにマックレー出すことができました。が、2週間後に改造終了の連絡を受けたものの、実際に島根にあるクルマへの取り付けを、これからどうしたらいいのか困っていたら「島根まで改造した発電機とシステムを積んで、取り付けにいきましょうか?」と言っていただけました。

 

 しかし、コスト高の関係でどうしても自分で取り付けてみたいと無理を言いましたら、素人の私でも取り付けられるように、改造した発電機とリモコンシステムを、全て番号の付いたオスメス端子で仮につないだ状態にして送って下さり、さらに、私が見てもわかるような配線図と説明書が同封されていて、時間はかかりましたが、解らないところは電話で聞きながらなんとか取り付けることができました。

 

 おかげで、車の中の配線やオール電化の仕組みも理解することができ、これから電気系のメンテナンスも少しは自分でできるような自信をもつことができました。私の車は、“ベース車入れ替えの現状渡し”が購入時の条件でしたが、このように購入後は今まで以上に親切に対応してくださり、オーナーとの出会いを大切にし、長くお付き合い下さろうとする渡辺社長さんのお人柄を強く感じています。京都・島根と距離はありますが、購入当初に抱いていたような不安はありません。

                  

ランニングコストや燃費

 デイブレイクの大きな維持費としては、毎年かかる重量税、自動車税、自賠責保険の1年分が88,230円になります。この額にさらに任意保険が必要ということで頭を悩ましましたが、誰に聞いても進められる車両保険については、車の使用頻度や保険料が大きな高額になってしまうことを考えて、入るのをやめ、対人無制限、対物300万のみの保障で、7万円弱の任意保険に入っています。やはり旅に出るときは、不安を感じながら運転しています。本来は入るべきなのでしょうが、事故にあわぬよう、とにかく安全運転を心がけています。

 

島根は雪が積もるため、タイヤは交換の手間や交換用タイヤのホイール代を浮かせるために、一年中スタッドレスを履いています。年間総距離も少ないので、4~5年ぐらいは履けると踏んでいます。2WDベースの車にしたのも、価格を抑え、燃費を意識してのことです。燃費は一般道も高速道路もあまり変わらず7/ℓ前後です。燃料タンクが65ℓですので1回の給油で400kmは確実に走ります。やはり、ディーゼルのバンコンに比べると、燃料代がかなり高くつくのは避けられません。

                                                                              

実際使用して、運転しやすい、しにくい、あるいは取り回しなどについて教えてください

運転に関しては、バンコンがディーゼル車なので、ガソリン車は大変静かに感じます。アトラスは、カムロードに比べてベース車が軽いらしく、その分きびきびと動くそうですが、カムロードを運転したことがないので比較はできません。しかし、車体重量の割には加速(走り出し)は良いと感じています。高速道路では平坦で100㎞/hは出ますが、8090km/hぐらいが安心して運転できるスピードです。

 

リヤが小径のダブルタイヤなので重心は低く抑えられていますが、屋根に重たいルーフエアコンを載せていたりリアトレッドやショックがノーマルの関係で、それ以上スピードを出すと、とっさの車線変更や横風のときに大きくふらつく恐れがあり、むやみにスピードが出せません。高速道路でも上り坂になると、80/h以下に落ちることが度々ですが、ベース車の馬力や車重を考えれば納得で、ストレスとは感じていません。

 

発電機やルーフエアコンを積んでいる関係で、やはり一般道路の走行でもロールやフロントダイブは大きいです。キャブ(運転席)の空間はカムロードに比べて左右前方に広いようです。運転席への昇降は、思ったより低くて楽です。旅先の駐車については5×2m未満のサイズのため、高さ制限がなければ一台分の駐車スペースで普通に駐車ができます。しかし、立体駐車場にはもちろん入りませんので、都会での利便性は低いと思います。

 

キャブコンの中でもデイブレイクのルーフは、サイドやリヤにアールが少なく角ばっているため、山間地の狭い県道などを走るときには、道路に面して生えている木や枝がルーフの左に当たらないかどうか結構神経を使います。

 

実際に使用して室内のレイアウトや室内装備の使い勝手、スペースはどうですか?

 デイブレイクはフロントに対面式、リアに横向き展開の2つのダイネットを持つレイアウトになっていますが、リアは、いつも182×100のワンルームとして使い、就寝時は私が一人で使用し、妻と2人の娘たちは、バンクベッドで寝ています。

 

キャブコンの中でもデイブレイクは車幅が193㎝と比較的狭い造りで、リアやフリールームに移動する際、キッチン前で誰かが立っていると、体同士が挟まって移動しにくいという点がありますが、取り回しの良い車両サイズの中に、しっかり使えるサイズのキッチンやダイネットを組み込んだ犠牲と考え、納得しています。

 

ルーフのサイドやリヤにアールがない分、室内は最大限大きな空間になっていて、収納スペースも使いきれないほど沢山あります。シェルの内部は木枠とコンパネで立ち上げた、いわゆる日本建築でいう在来工法的な造りになっていて、壁紙も地味で部屋の中にいるような心地よさを感じます。そしてやはりバンコンとの居住性の違いには感動しています。

 

大雨や嵐のときでも車内で安心して過ごせたり、調理できたりするのはこれまでになかったことで、発電機のおかげで電気の心配もなく、空調設備も整っているので本当に安心快適です。特に気に入っている点は、国産防音型発電機(2.8kW)を搭載したオール電化で、旅行中にサブバッテリーの蓄電量を気にしなくても電気がどんどん使えるところです。

 

サブバッテリーへの充電は、オルタネーターからと、たまに電磁調理器や電子レンジ、炊飯器を使うときに回す発電機からコンバーターを介しての充電で十分のようです。夏になればルーフエアコンや冷蔵庫で発電機を起動することが多くなり、問題なしと思っています。発電機の燃料タンクは12.7ℓで、1回の給油でエコスロットル状態であれば20時間近くの運転が可能です。さらに、後付で渡辺社長さんの協力を得ながらなんとか自分で、室内から発電機のオンオフとタイマーでの自動停止がリモコンできるシステムを取り付けました。

 

特にタイマーオフシステムは沢山のリレーを使った複雑な回路になっていて、パーツが届いたときはびっくりしました。夏はルーフエアコンをかけっぱなしで寝ても、設定時間に発電機とエアコンが自動停止するといったことが可能になり期待しています。これで、発電機のオンオフの度にリヤダイネット下にかがみ、発電機室への扉を開いてスイッチを回し、また扉を閉めるという作業が必要なくなり、ダイネットに座ったままでスイッチひとつで発電機が操作できるようになりました。これは、とても便利でデイブレイクを今後購入される方は、最初から付けることをお勧めします。

 

電磁調理器は調理器自体から熱が発生しないため大変安全で、使い勝手がよく、手入れも簡単です。オートキャンパー誌の紙面でも、道の駅等での発電機の使用については沢山の問題が指摘されています。私の場合も、発電機を使う場合は、できるだけ道の駅は避け、道路脇や山中の駐車スペースを探して泊まるようにしています。駐車位置もできるだけ人気のない隅っこの場所を選び、発電機の排気口も、他の駐車スペースに向かないように意識しています。

 

防音型で、軽自動車のアイドリング程度の音が出ます。一般に聞く甲高い発電機の音とは全く違う、低音で柔らかな音ですので、もしも駐車場で起動したとしても他の車のアイドリングと間違えられるような音です。室内からも、もちろん聞こえますが気にならない程度で、最近旅行中にその音を聞くと、なぜか頼もしく安心感を覚えるようになりました。

就寝スペース、寝心地、ベッド展開のしやすさなどを教えてください

 バングベッドに3名、ダイネットをベッドにして3名、リアの2段ベッドで4名、計10名の就寝が可能でどこでも寝れるといった感じです。スライド延長式のバンクベッドは奥の高さも十分で、大人でも余裕で膝を立てて寝ることができるほどヘッドクリアランスは十分かつ巨大です。ベッドの硬さも程よいと感じてましたが、腰痛を患うようになり、リアベッドの上に低反発マットを更に敷いて最近私は寝ています。

 

キャンピングカーを使ってどんな楽しみ方をしていますか?具体的にお書きください

仕事の関係で、まとまった休みをとることが難しいですが、無理やり土日を休みにして、金曜の夜から23日で出掛けることがあります。そういった場合は、水族館やテーマパークを目的にした旅が多かったように思います。また、子どもたちが春休みや夏休みの時期には、休みが取れれば3泊から4泊程度の旅に出掛けるようにしています。この場合は、少し遠出を計画し、鹿児島や宮崎、石川や滋賀といった遠方に行きました。

 

このスタイルは11年前にバンコンを購入してから変わっていないようで、おかげで、西日本の水族館は沖縄を除いて全て見に行きました。キャンピングカーに乗って旅をすることは、もちろん一番の楽しみですが、出掛ける日数はわずかで、それ以外はずっとガレージハウスの中に眠っています。

 

私のもうひとつの趣味は木工で、旅に出掛けられないときでも、よくガレージで車の中で必要と思うものを作って楽しんでいます。ブックケースやカップホルダー、テーブルポールの収納や七輪ケース(写真⑦)など小物を作っては、旅に出られないストレスを発散させてます。

 

キャンプに出かけた際、どんな場所で宿泊していますか?

●道路脇のちょっとした駐車スペース(ただし眺めがよく発電機が気にせず使えそうな場所)●道の駅

●高速道路のPA など

、発電機を使わないと泊まれないことはないのですが、やはり使用できそうな場所を探して泊まっています。バンコン時代は道の駅が多かったように思いますが、今は、目的地に向かう道路脇で駐車スペースがあって、人に迷惑がかからないところをできるだけタイムリーに見つけて泊まるようにしています。眺めも良いのがベストですが、いつも暗くなって探すので、景色は二の次になってます。キャンプを目的にしたオートキャンプ場の利用はなくなりました。

 

これからキャンピングカー・ライフを楽しみたいというビギナーの方たちへアドバイスがあればお書きください

キャンピングカーの車種選びについては、活用の仕方や人の価値観など様々ですので、一般的な話ができませんが、それがキャンピングカー・ライフを面白くしているところでもあると思います。私自身も、最初のバンコンを購入したころは、小さな娘たちを連れて、風邪を引かせない程度に1~2泊できればいいし、装備もサブバッテリーによる電源供給と簡単なシンク、FFヒーターがあればよいと考えていました。

 

それでも以前のワンボックスの旅よりはるかに快適でしたし、家の車庫にも入って通勤にも使えるということで大満足でした。しかし、その後娘たちも大きくなり、キャンピングカーがキャンプを楽しむ道具から、しだいに目的地を巡るための移動と宿泊の道具に変わっていきました。慣れというのは恐ろしいもの、最初はすごく便利で快適と思っていても、いつの間にか次の欲求が生まれてきて、今では、長期でも快適にくるま旅ができる車ということで、オール電化で完全自立型のデイブレイクになったわけです。

 

経験上言わせてもらいますと、とにかくくるま旅でも、より快適を求められる方には発電機(室内から操作可能で防音型)搭載車をお勧めします。ルーフエアコン・電子レンジの恩恵やいくらでも使える電気など、一度覚えると病みつきになります。ちょっと大げさですが小さなワンルームマンションが移動している感じです。

 

オール電化システムの車について、よく「標準発電機搭載車は、車内で電気を使用する場合は、その都度発電機を回さなければならない?」と誤解されている話を聞きますが、それは間違いで、普段の車内での電気使用(照明・テレビ・シンク等)は、他のキャンピングカーと同じようにサブバッテリーからの電源供給で十分で、大きな電気使用(ルーフエアコン・電子レンジ・電磁調理器等)の時や家庭用の電化製品(炊飯器やホットプレート等)を使用するときに起動させるものであるということです。

 

サブバッテリーの充電については、走行中の車のオルタネーターからと、発電機起動時にコンバーターを介して自動的に行われるので、旅の途中で電気に困ったことはいまのところありません。発電機の給油も燃料はガソリンですので、車の給油時に一緒に入れてもらえば済むので、ガスのように充填場所に困ることはありません。

 

逆に、標準発電機搭載のデメリットもあります。まずは、今積載しているホンダエアマン2.8kWは、燃料を入れた状態で70kg強で、常にこれだけの重量物を積載して移動しているということです。それと、やはり防音型で低騒音ではありますが、駐車場所や周りの環境に気を使うところです。発電機の搭載については考え方も賛否両論ですが、周りに迷惑をかけない気持ちをいつも忘れなければ、くるま旅の使用には問題ないと私は思います。

 

キャンピングカーは“使う楽しさ”のほかに、もう一つ“所有する楽しさ”があると思います。持っているだけで楽しいしワクワクする感じです。私の場合、できるだけメンテナンスは自分でやるようにしているのですが、発電機のリモコンシステムの取り付けを自分で挑戦してから、電気関係のメンテナンスにも興味が出てきて、そのことで“所有する楽しさ”がより増してきたような気がします。

 

キャンピングカーを乗られる方も、自分の車がどのような仕組みになっているかを知った上で乗られると、今までより違った感覚でキャンピングカーライフを更に楽しめると思います。やりだすと工具や機器も必要になり、多少の出費や時間も費やすことと思いますが、わからないことは販売店に聞くなどしながら挑戦してみてください。長く楽しく車と付き合えると思います。

 

あなたの愛車の駐車場はどこですか?

デイブレイク マークス専用の特注ガレージを建てています。(200511月号オーナーレポートに詳しく掲載していただきました)

今までキャンプ旅に出かけて印象に残ったお勧めスポットや道の駅、市場などを教えてください

私はちょっとした七輪マニュア?てこともないんですが、七輪を沢山持っていまして、島根から石川県に、デイブレイクで徹夜をして七輪を買いに行ったことがありました。能登半島の珠洲市で作られている七輪は、切り出し七輪といって、珪藻土のかたまりを山の中から切り出して、それを七輪の形に削って仕上げたもので、軽くて火持ちがよくて私の中では有名な七輪でした。

 

さすがに作っている工場で買えたのは感動でした。値段もネットで見るよりかなり安くて、秋刀魚が焼けそうな長方形のものと、小さな七輪を買いました。それと、帰りに立ち寄った輪島市の輪島朝市がよかったです。旬の鮮魚や野菜、漬物や民芸品などの露店が300件ぐらい並んでて、売り手のおばちゃんたちが沢山いて、活気と人情に満ちた市でした。

 

魚の干物を買いましたが、干物だけでも競売店が四方八方にいるので、値段も交渉次第でどんどん安くなって、私の感覚では23000円するようなカレイの干物やふぐのみりん干しなんかが10枚ずつあるような箱、一箱が1000円になりました。粒うにも、他の店の値段を言ったら、まけてくれて勢いで2ビン買いました。家族ずれにはお勧めです。

 

勿論、買った干物は、珠洲市で手に入れた切り出し七輪でさっそく焼いて、能登半島で食べました。能登半島を旅行中は、ゴールデンウィークでもあったので、沢山のキャンピングカーとすれ違いました。

 

道の駅としては、やはり温泉のあるところが入浴と宿泊が同時にできて、旅行の時間を有効に使うためにも便利です。最近利用してよかった場所は、愛媛県新居浜市のマイントピア別子です。瀬戸内海から15分程度の山中にある道の駅で、天然の別子鉱泉を利用した13種の温泉が楽しめます。

 

温泉もさることながら、私が気に入ったのは400台以上の駐車スペースが、渓流沿いの道の駅を利用しやすい場所と、少し施設から離れた場所に分かれて作られていて、発電機を安心して使用できた点でした。道の駅を探すときも、単純に言えば駐車可能台数が少ない道の駅は、発電機の利用で周りに迷惑をかける可能性が高いということで、理想としては温泉があって駐車可能台数が多くて、さらに利用者の少ない山間地の道の駅がベストということになります。

 

今までキャンピングカーで出かけて失敗談や困ったことはありますか?そのときあなたはどんな対処をしましたか?

先にも少し書きましたが、鹿児島で発電機下に設置してあった冷却ファンのモーターが回らないというトラブルがあったときのことです。渡辺社長さんの指示で、配線がショートする恐れがあるなど最悪の状況も考えて、サブバッテリーのターミナルを抜くことになりました。まだ、鹿児島旅行が始まったばかりで、残り2泊をサブバッテリーの電源なしで過ごさなければならなくなり、急遽、電池式のランタンを買って、その明かりで二晩過ごしました。

 

車内の電気類は全て使えなかったわけですが、発電機は単体で起動できたので、延長コードでACを取って炊飯器でご飯を炊きました。この時に、キャンピングカーというものは、サブバッテリーがあって成り立っていることが良くわかりました。